なお、Univeral Disk Format 及び UDF は OSTA の商標らしいです。
UDF1.02 は、ISO/IEC 13346 (ECMA-167) のサブセットです。ECMA-167 は豊富な機能を持つディスクフォーマットですが、それゆえに複雑であり、DVD というメディアでは実現に無理のある機能も少なくありません。そこで、使用する文字種を規定するなど、 ECMA-167 に幾つかの制限を定めて使いやすくしたのが UDF1.02 です。
OSTA の UDF 仕様書には、ECMA-167 で書かれている内容が既知のものであるとして書かれておりません。
このブログでは、ECMA-167 と UDF1.02 を混ぜて説明をしてゆきます。
参考文献
Standard ECMA-167 3rd Edition
Volume and File Structure for Write-Once and Rewritable Media using Non-Sequential Recording for Information Interchange
http://www.ecma-international.org/publications/standards/Ecma-167.htm
今回の基礎資料
ISO/IEC 13346 が見つからないので、これを使います。
ですから、文中では ISO/IEC 13346 ではなく ECMA167 と書きます。
OSTA UDF1.02
OSTA Univeral Disk Format Specification Revision 1.02
http://www.osta.org/specs/index.htm
今回の基礎資料
文中では UDF1.02 と書きます。
ECMA Technical Report TR/71
DVD Read-Only Disk - File System Specifications
http://www.ecma-international.org/publications/techreports/E-TR-071.htm
DVD-ROM の実装方法。UDF1.02 の実際の使い方と EMCA-119 (ISO 9660) との共存、つまり UDF Bridge の作り方です。
DVD-書換形ディスクのボリューム構造及びファイル構造
http://www.y-adagio.com/public/standards/tr_dvdram/main.htm
UDF1.50、それも DVD-RAM 用ですが、結構役に立ちます。訳語の大半はここから取りました。
他にも、
http://www.y-adagio.com/public/standards/tr_udf15/main.htm
http://www.y-adagio.com/public/standards/tr_udf20/main.htm
など、この Y-ADAGIO のサイトの内容を多く参考にしています。
オレンジフォーラム
http://www.cds21solutions.org/osj/j/
http://www.cds21solutions.org/osj/j/udf/index.html
導入には便利です。
ECMA167 と UDF の履歴を年代順に示すと、次のとおりです。
1994/12 ECMA-167/2
1995/09 UDF 1.00
1995/11 UDF 1.01
1996/08 UDF 1.02
1997/02 UDF 1.5
1997/06 ECMA-167/3
1998/02 ECMA TR/71
1998/04 UDF 2.0
2000/03 UDF 2.01
2003/04 UDF 2.5
2005/03 UDF 2.6
使用するメインテキストは ECMA-167/3 と UDF 1.02 ですが、UDF1.02 の後に ECMA-167/3 が制定されています。つまり、UDF 1.02 は ECMA-167/2 元にしています。ECMA-167/2 は見つからなかったのですが、ECMA-167/3 に変更箇所が書いてあったので、そこは書かないか参考程度の記述にします。
このリビジョンの問題に気付いたのが一昨日の記事を書いた後でしたorz.