2007年06月29日

Joliet その4 複セッションのディスク

音楽とデータを別個のトラックに置いて一枚にまとめられる CD では、特有のややこしい問題があります。

まず、先頭の位置は最初のセッションの 00:02:00 とします。経過時間(分秒フレーム)と論理アドレスの変換式はは、
(((Minute*60)+Seconds)*75) - 150
です。

そして Joliet では、セクタフォーマットに Mode 1 か Mode 2 Form 1 のどちらかを使います。
Mode 1 は単一セッションの場合のみ使用します。
この Mode 1 と Mode 2 Form 1 のユーザーデータの容量は1セクタあたり 2048バイトなので、00:02:00 からの論理アドレスを論理ブロック番号として、SVD の パステーブルの先頭位置やディレクトリレコードのディレクトリ/ファイルの先頭位置に記録します。

ボリューム記述子群は、そのデータトラックの 16 セクタ目より始まります。

これらのことは、Joliet に限らず ISO9660 (の PVD) のみのディスクでも、こうなっているようです。

なお、DVD では、ユーザーデータ領域の開始位置から数えます。ユーザーデータの容量は1セクタ当たり2048 バイトです。
posted by 七癖 at 09:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ファイルシステム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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